みかんばこ

観劇の感想などつらつらと。

Don't pass the MIC!!!

こんばんは。

ものすごくご無沙汰しております。みかんです。

 

皆さまいかがお過ごしでしょうか。

わたしは悉く現場の予定がぶっ潰れ、割と虚無な感じで過ごしておりました。

(※まあソシャゲとかやってるので言う程虚無ではないかもしれませんが)

最後に現場入ったのいつかな…って見返したら、3月22日の地球ゴージャスでした。

ライブ系なら2月10日のデレマスLive@大阪ですね。

 

というわけで、実に5か月間も劇場から遠ざかっておりました。

そしてついに、再び劇場へ足を運ぶ時がやって来たのです…!!!

 

ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track 2-

 

ヒプステです。はい。

久々の現場、もう何というか、感無量でした。

目の前で演者が動く臨場感、ライブ感、スピーカーの振動。全部、全部が嬉しくて、楽しくて…「現場っていいなあ!」って思いました。

結局はこういう結論に至るのですが(笑)

 

というわけで、ここからは感想や雑記などつらつら書いて行こうと思います。

ストーリーとかネタバレとか考慮しないのでご了承くださいませ。。

とりとめもなく書いているので割と長いです。

 

①:ヒプステを見に行くことにしたきっかけ

わたしtrack1は見に行かなかったんですよね。理由は

a.割と原作が好きだから少し抵抗感があった

b.チケットが純粋に「ちょっと高いな」と思った

の2つです。

ただ、aの理由で見ないのもなんだかなあ、と思ったので、チケット代よりは安いし…とライビュに行きました。

そこでまあ…ひっくり返されましたよね。

ストーリーは置いておいて(※とりあえず)、原作へのリスペクト、妥協しないクオリティと攻めた演出。グッズ代は込みだとして、チケット価格はもう納得しました。

ちょっと後悔しました。あー、生で観れば良かったなって。

シブヤの女な後輩がいるんですが(※このブログでもお話した、歌合を見せた素人の後輩ですw)、彼女も割と「舞台?うーん」寄りの感じでしたが、配信を見て考えが変わったそうで、ヒプステについてランチ食べながらおしゃべりしました←

なので、track2は絶対生で観てやるって決めてました。

 

②:新しい生活スタイルの中の演劇

ご存じの通り、新型コロナウイルス対策を取った上での観劇です。

まず、消毒。これはもうどこに行っても当たり前ですよね。家でも会社でも、ディズニーランドでも消毒。それから、検温。これももう珍しくないですね。

靴裏消毒もありました。これは初めて遭遇したなあ。

と、入るまでに3つの関門(というほどでもないけど)がありました。

座席は1席ずつ空けての席割でした。だから単純にキャパは半分ぐらいでしょうかね。

そして、全員にフェイスシールドが配られます。

白いマスクしてると、最初は割と自分のマスクが映りこんで気になりますがだんだん気にならなくなります(笑)。フェイスシールドつけての観劇は黒マスクが良いかもしれない。

全員に配られるものの、全員”必須”ではないです。後方の座席の人は「推奨」という形式でしたが、まあ見た感じほぼ全員着用してました。前説のD.D.Bの方も「みんな着けてね!」っていう感じでした。全員着けるのがベストでしょうね。

それから、コール&レスポンスは禁止です

ヒプマイコンテンツでコーレス禁止って、結構盛り上がりを左右すると思います。でも仕方ないです。言っても何も始まりません。歓声やコールという分かりやすい盛り上がりの指標が無い分、客席も一生懸命です。拍手したり、ハンドサイン振ったり。

『客席も舞台の一部』というのも、ああ、さもありなんだなと実感しました。

ただ、やっぱりそこはヒプステ。

コーレス無くても、すごい熱量のパフォーマンスでした。

 

③:ヒプステの『定型』

肌感覚で感じたtrack1との相違点で一番大きかったのは「あれ?歌増えてない?」です。track1よりも、曲数が増えている気がした。

そして、2回目の上演ということで、『定型』みたいなのが固まってきたのかなあという感じもしました。

『定型』っていうのは私の中での表現なのですが、例えば宝塚なら

【プロローグ→中詰め→ロケット→デュエダン→パレード】がお約束です。

刀ミュ(※ライブパート)なら、【幕開き→ファンサ曲→脱ぎ曲→刀剣乱舞】が定型。

ヒプステについては、ストーリーの中に『定型』があるのかな?と思いました。

1.幕開き→「Don't Pass The Mic」(※公演テーマ曲)で全員登場

2.各ディビジョン曲披露

3.バラード系曲→track1なら一郎&和聖のデュエット曲、track2なら寂雷&甚八のデュエット曲

4.ディビジョンバトル

みたいな流れが、1も2も共通してたなと。3もそんな感じになるのかな。

 

④:アサクサディビジョン

ごめん…めっちゃ好き。愛した。

アカバネに次ぐアサクサ。「シブヤまで銀座線で一本だしバトルしに行きやすいのかな」とか言っててごめん。愛した。

『個』のアカバネ、『集団』のアサクサってイメージですかね。私の中では。

track1のアカバネディビジョンは、個々のキャラが立ってましたね。

一郎の幼馴染&左馬刻との因縁の相手&元軍属のマッドサイエンティスト濃い。

対してアサクサディビジョンは

大工&酒屋?(※正宗だし酒クズだし酒屋か?)&蕎麦屋……普通~~!!!!愛した。

アサクサは個々が誰かと因縁を持つ訳ではなく、あくまで『アサクサディビジョン』としてストーリーの中で意味を持ちます。

”浅草”といえば下町。そのイメージを全く裏切らない、火事と喧嘩は江戸の華と言わんばかりの熱いお祭り男たち。良いヤツ。ここ大事…良いヤツなんだよ、アサクサは。ディビジョン曲も、笛と和太鼓を使った祭囃子っぽいラップ!かっこいい。そしてめっちゃ踊る。かっこいい。大事だから2回言った。

でも最初、赤いサイリウム全員が持って出てきたから「ェ…まさかのヲタ芸!?」ってなったけど太鼓のバチでした。すみません。

ラップの随所に浅草っぽさが出てくるのもいいですね!聞き取れた中でも、

*大黒天浅草寺は浅草名所七福神の「大黒天」です。

*観音様浅草寺は観音様をお祀りしているお寺。

他にも、二八とか蕎麦っぽい単語が出て来たり、すごく楽しくてかっこいいリリックの曲なので…ああ、CDに入ってないの悔やまれるな…。

 

あともうここはものすごいストーリーの核心(?)なんですが、

噛ませ犬ポジションなのに、めちゃくちゃ実力が高い設定……愛した。

義理人情に篤いアサクサディビジョン、頑なにディビジョンバトル出たがらないんですね。それがこう色々あってシンジュクとバトルすることになるんですが。

*シブヤとバトルして互角に立ち会える

*寂雷抜きとはいえ本気の一二三&独歩の攻撃を受けてなお歩いて帰る

…強いじゃん?普通に……いや、眠ってる獅子なだけじゃん?

なんかもう…track2.5でアカバネVSアサクサとかやってほしいぐらい好きなんだけど。

ただ、ストーリーが結構ずんずん進むので、冒頭にも書きましたが『個』のアカバネほど個々がどんなキャラなのかは掘り下げられません。甚八だけはリーダーなのでたくさん出てきますが。

いや、絶対…掘り下げたら面白いと思うんだけどな…。。

 

2回目になりますが、100%ヤベー奴らだったアカバネと対照的に、アサクサは普通に良い奴らです。ちょっと怖い義理人情に厚いマイルドヤンキーみたいな奴らです。

シンジュクとひょんなことから出会い、仲良くなって、色々あってバトルして…最終的に、彼らの事を忘れさせられてしまう。

忘れる描写に持って行くのがまあヒプノシスマイクの世界だなって感じました。でもきっと、あいつら良いヤツだからどこかでまたシンジュクと出会って、もう一度仲良くなってくれてたら泣くな…。

 

とりあえず…アサクサのディビジョン曲音源化してくださいお願いします(五体投地)。

 

⑤気になったキャストさん

はいやっとメインキャストのコーナーですよ。気になった方についてつらつら。

★飴村乱数:世古口 凌さん

→えっ、らむちゃんがおる(驚愕)。正直、らむだって3次元に降臨するにはなかなか前提条件がハードだと思うんですが、らむだが居ました。小さい&細い&可愛い…。おみ足が細すぎてそれ以上の情報が入ってこない。とにかく可愛いらむだです。みんな見てくれ。あと、冒頭の登場の所、らむだの衣装だけが光るの…。

 

★夢野幻太郎:前山剛久さん

→安心と信頼の前山さん。幻太郎は随所で狂言回し的な役割も担ってました。「嘘ですけどね」の言い方がマジで本物。一人だけ和装で踊りにくいのにバリバリ踊ってたのすごいな。

 

★神宮寺寂雷:鮎川太陽さん

→登場した瞬間目を引く背の高さ。キャラに声を当ててくださってる速水さんの言いまわしに近づけるのって相当難しいと思うんですが、全く違和感のない先生でした。すごい。あとこれは衣装の話なんですが、先生がターンしたときに白衣の裾が綺麗に回るようなデザインになっていて、なおかつ切り替えがかなり上なのでめちゃくちゃ脚長に見えるんですよ…。とにかくターンしたときの衣装のひらみが綺麗。

 

伊弉冉一二三:荒木宏文さん

→いやあ、もう…憑依型荒木さん恐れ入ります。スーツを着ている時のナンバーワンホスト感と、脱いだ時のチャラチャラ感の切り替えよ。。舞台の端まで来てくれるんですけど、もうあれは客席を目線で釣っている。わたしも「あっいまわたし見て頷いてくれた!」って思ってしまったレベル。この時点でナンバーワンホストいざなみひふみの所業ですよ。もちろんダンスもお上手。

…本当ににっかり青江と同一人物ですか???

 

とまあ、つらつらと書いて来ましたが。

 

本当に、現場って楽しいな、演劇っていいな、生っていいなと思いました。

こんな大変な中、幕を開けてくださったことに感謝しかありません。

新しい生活様式が叫ばれて久しいですが、やっぱり配信では感じられないものが生の舞台にはあります。

ライビュで良いじゃん、配信で良いじゃん、全員みられるんだし…それもあるけど、やっぱり舞台は生が良い。これはもう私の中ではどうしようもない。

 

チケット代を上げずに興行することが、どれだけ大変か。

舞台文豪とアルケミストは、次回公演のチケット値上げを決定しました。でもそれって、至極当然のことなんですよ。客席が減って、入れられるお客さんは減って、それでも会場費やギャラは下がらないし、クオリティも下げられない。確実に採算をとるにはチケット値上げしかないんです。逆に、「値上げします」ときちんと言える運営はすごいと思います。

ヒプステも、刀ミュも、値上げしてません。

正直、心配です。赤字でやってくれている可能性だって大いにあります。推測の域は出ませんけど。来年以降に持ち越すことだってできたのに、ヒプステはこの状況で再演をしてくれました。

大変なのは、観客側だけじゃない。制作側だって同じ。そんな中で幕を開けてくれて、熱いパフォーマンスを見せてくれて、本当に本当にありがとうという気持ちでいっぱいです。

 

次回、track3、ついにナゴヤが来ます。

ハマの女を自称していましたが、もうナゴヤに落ちる気しかしません。

最大限のリスペクトと高いクオリティで、きっと良いものを見せてくれるに違いない。最初こそ乗り遅れたけど、わたしはヒプステ制作陣を信頼しています。何様だって言われそうですが。

 

どんな状況でも、マイクは下ろすな!戦え!

ありがとう!ヒプステ!!!